10年検証ブレスト第20回(2021年2月24日)「東日本大震災と『復興権』」嶋田一郎会員の報告及び質疑の概要を公開しました。
「福田徳三的『市民的災害復興論』を構築しよう」(山中茂樹)という呼びかけに応え,東日本大震災復興における岩手と宮城を対比しつつ,後藤新平「帝都復興論」にも光を当てて,改めて「人間の復興」を深めたい。
「福田徳三的『市民的災害復興論』を構築しよう」(山中茂樹)という呼びかけに応え,東日本大震災復興における岩手と宮城を対比しつつ,後藤新平「帝都復興論」にも光を当てて,改めて「人間の復興」を深めたい。
仙台市東部の井土地区や三本塚地区は,津波で浸水したにもかかわらず防災集団移転の対象外となりました。市街化調整区域で宅地利用や売却が制限され,困難な中でコミュニティの維持・再生に向けた地道な取り組みが続いています。現地の取り組みを支援してきた田澤会員が現状と課題を報告します。
東日本大震災復旧・復興支援みやぎ県民センターが,2021年12月8日に実施した,南三陸町復興まちづくり視察調査を踏まえ,被災市街地復興土地区画整理事業を主な事業手法として実施された復興まちづくり事業の現状と課題,展望について,小川会員が問題提起を行い,それ基づいて議論しました。
東日本大震災から11年,被災市街地復興土地区画整理事業を主な事業手法として実施された復興まちづくり事業の現状をどう評価すべきでしょうか。災害危険区域で行う商業開発は成功するのか,被災中小都市で行う二拠点開発は現実的なのか,議論したいと思います。
災害公営住宅の収入超過者問題を解決するために,復興特措法第21条の改正とともに,国として収入超過者問題の解決に向けた自治体の対応を促す,明確なメッセージの発信を求める。
「福田徳三的『市民的災害復興論』を構築しよう」(山中茂樹)という呼びかけに応え,東日本大震災復興における岩手と宮城を対比しつつ,後藤新平「帝都復興論」にも光を当てて,改めて「人間の復興」を深めたい。
大震災のストレスは震災被災者の健康に影響し,被災者の高齢化は問題を深刻化させる。医療従事者として震災被災者を支援し続けてきた立場から,宮城県による被災者健康調査の中止に警鐘を鳴らすと共に,東北メディカル・メガバンクが蓄積しているコホートデータを活用して,取り残されている在宅被災者の実態解明への展望を示す。
復興交付金事業等,法令で義務付けられた公表データを活用すると,復興事業の本質が見えてくる。小川会員がその妙味を伝授しました。