『東日本大震災100の教訓 復興検証編』出版記念研究交流集会
検証なき復興フェードアウトに抗して
復興は終わりではない。改めて問う:「高台移転」「職住分離」の帰結⸺まちに生命の輝き,くらしの息吹は甦ったのか。復興から取り残され苦しみの絶えぬ被災者のために私たちは何ができるのか。
■ 研究交流集会
第1日 2024年2月11日(日・祝日)13時〜17時
第2日 2024年2月12日(月・振替休日)10時〜17時
会場:東北大学片平キャンパス・エクステンション教育研究棟 6階 講義室A(地域イノベーション研究センター・会計大学院)
——オンライン併用によるハイブリッド開催——
入場無料(どなたでもご参加いただけます。)
■出版記念レセプション
2024年2月11日(日・祝日)17時30分〜19時
レストラン萩 会費:4,000円
■第一日 2月11日(日・祝日)タイムテーブル
12:30
13:00
千葉昭彦(みやぎ震災復興研究センター代表・東北学院大学経済学部教授)
13:20
深松 努(株式会社 深松組 代表取締役社長)
14:40
増田 聡(研究交流集会実行委員長・東北大学大学院経済学研究科教授/震災復興研究センター長)
15:00
長谷川公一(みやぎ震災復興研究センター副代表・尚絅学院大学特任教授)
15:55
鈴木 浩(福島大学名誉教授・福島県復興計画検討委員会会長(当時))
16:50
増田 聡(研究交流集会実行委員長・東北大学大学院経済学研究科教授/震災復興研究センター長)
■第二日 2月12日(月・振替休日)タイムテーブル
09:30
【第一セッション】パネルディスカッション 「取り残される被災者にどう向き合うのか」
年初に発生した能登半島地震。厳寒期の避難所環境は良好とは言えず,多数の在宅避難者が存在し,今なお命の危険にさらされている。住家被害調査に大量の人的リソース投入される一方で,最優先すべき被災者救済が手薄なのは否めない。なぜこんなことになるのか。どのような構想がこの現状を変えるのか。東日本大震災以降各地で取り組まれるようになった,一人ひとりに寄り添った被災者生活再建支援の手法である「災害ケースマネジメント」を主軸として議論したい。
10:00
菅野 拓(大阪公立大学大学院文学研究科准教授)
10:10
伊藤健哉(一般社団法人チーム王冠代表)
津久井 進(弁護士・兵庫弁護士会)
中関武志(NHKエンタープライズ東北支社コンテンツ制作部シニア・プロデューサー)
11:10
11:10
須沢 栞(東海大学建築都市学部講師)
11:20
菅野 拓(大阪公立大学大学院文学研究科准教授)
【ランチミーティング】研究者・実践者交流会
窪田亜矢(東北大学大学院工学研究科教授)
鴫原敦子(東北大学大学院農学研究科学術研究員)
ご自身が取り組んでいる研究や支援活動,問題意識を出し合い交流しましょう。新たな出会いと刺激的な発見があるといいですね。ランチ持参でお集まりください。
【第二セッション】
パネルディスカッション
「復興まちづくり再考 『職住分離』『高台移転』がもたらした復興の姿」
人の住まない荒地を守る防潮堤,広大な非可住地,追い立てられた被災者,巨費を投じて造成された限界集落など,復興まちづくりを経た被災地の実態を,客観的データで具体的に示すとともに,復旧・復興事業制度の瑕疵とその運用にのめり込む官僚主義を検証し,また,住民自治の可能性を示した数少ない事例も踏まえて,被災者が復興の主体となり得るには何が必要か,議論したい。
14:30
田中正人(追手門学院大学地域創造学部教授)
14:40
阿部重憲(新建築家技術者集団宮城支部・都市プランナー)
小川静治(東日本大震災復旧・復興支援みやぎ県民センター事務局長)
遠州尋美(みやぎ震災復興研究センター事務局長・元大阪経済大学教授)
15:40
15:40
田中重好(尚絅学院大学特任教授)
15:50
田中正人(追手門学院大学地域創造学部教授)
【閉会挨拶】
塩崎賢明(神戸大学名誉教授・兵庫県震災復興研究センター代表理事)
共同開催
みやぎ震災復興研究センター/東北大学大学院経済学研究科・震災復興研究センター
みやぎ震災復興研究センターは2023年12月『東日本大震災100の教訓 復興検証編』(クリエイツかもがわ)を出版しました。東北大学大学院経済学研究科・震災復興研究センターは2024年1月『東日本大震災と原発事故は何を残したか:大震災・原発事故からの復興・復旧の先にある持続的発展のロードマップ』を出版し,同書の出版を記念する研究会を計画しています。両団体はそれぞれの企画を出版記念事業の一環として相互支援を行います。