みやぎ震災復興研究センター

2024/11/30 オンラインシンポジウム

「十津川村『高森のいえ』プロジェクトに学ぶ」Youtube動画/資料

白米千枚田に沈む夕日
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Picture of みやぎ震災研事務局

みやぎ震災研事務局

東日本大震災の復興の検証を、被災者の視点に立って進めるとともに、得られた研究成果を被災者の救済と被災地の復興に役立てることを目的として、2018年12 月に発足。代表は千葉昭彦東北学院大学教授、事務局長を遠州尋美元大阪経済大学教授が務める。「みやぎ」の名を冠しているが、地域を限定せずに研究者、専門家、復旧・復興支援に取り組む人々の幅広い参加を求めている。 ホームページ:https://miyagishinsailabo.com/

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能登地震復旧の遅れが際立つ中,孤立化が懸念される被災集落居住者のくらしの維持・再建の方策を検討することは極めて重要な課題。そのような中で,2011年紀伊半島大水害をきっかけに取り組まれた奈良県・十津川村の「高森のいえ」プロジェクトは,集落内に安心拠点築く試みとして能登復興のモデルとなりうる可能性を秘めています。
プロジェクト推進委員会委員を担われた,奈良女子大学・室崎千重先生を講師にお迎えして,その経験を学びました。みなさん,動画をご覧ください。

2024年11月30日開催オンラインシンポジウム
「十津川村『高森のいえ』プロジェクトに学ぶ」のYouTube動画と資料を公開します。

みやぎ震災復興研究センター主催オンラインシンポジウム「十津川村『高森のいえ』プロジェクトに学ぶ」について,ご参加いただけなかった方や再視聴をご希望される方のために,YouTube動画と報告資料を公開します。

基調講演「村内に築く安心拠点 十津川村『高森のいえ』プロジェクト」(室崎千重さん/奈良女子大学准教授)
紀伊半島大水害で大きな被害を受けた奈良県十津川村。日本一広い村は、「誰もが最後まで村で暮らす」ことができる仕組みづくりに取り組みました。自宅を維持しながら、安心拠点の村営住宅を「はなれ」として住まう。上から強引に集約化するのではなく、村民がゆったりと時を重ね日々の営みを織り成しながら、集まって住むことに馴染んでいく。能登被災地で住まいとコミュニティーの再建を模索する人々に、十津川村の経験を伝えたい。

 

 

コメンテータからのコメント
阿部重憲さん/都市プランナー
田中正人さん/追手門学園大学教授
十津川村『高森のいえ』プロジェクトから,何を学ぶのか。東日本大震災復興を専門家として担い、自治の視点で復興検証に心を砕いてきた都市プランナーの阿部重憲さん、人間としての尊厳を保ちながら被災者が「ついのすみか」を再び築くことができるように何ができるか、被災者と被災者を支える人々に寄り添いながら災害と暮らしの研究に専心する田中正人さんのコメントと、室崎千重さんのレスポンスです。

 

質疑・応答セッション
罹災証明で被災者を選別し圧倒的多数の被災者が置き去りにされるのではないかと危惧される能登半島地震と豪雨災害の被災者。二者択一の選択を強いないことが、維持可能なコミュニティを築く力になるのではないかと示唆した十津川村の挑戦から、能登復興に,そして,災害対応の抜本的転換のために何を学ぶのか。あなたもその議論に加わってください。

 

報告資料

 

 

【関連資料】

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