「先見通せぬ不安」5千人におよぶみなし仮設居住者のくらしの今を朝日新聞が報道
能登半島地震から3年。能登被災地を離れて金沢市などのみなし仮設でくらす人々が今も5千人近くに達します。朝日新聞電子版が,くらしの実態と日々の不安を報道しました。
能登離れ、みなし仮設住宅に5千人 自立をはばむ「先見通せぬ不安」(『朝日新聞』電子版2025年12月14日,有料記事,今後削除される可能性があります)
注目すべきは,石川県社協が2025年8月に公開した生活支援相談員を対象にした調査によって浮き彫りとなった「被災者の自立をはばむ要因」の分析結果。建設型仮設,みなし仮設,在宅のいずれにおいても「先が見通せない状況」が上位を占め,特に,被災市町を離れて「みなし仮設」にくらす被災者については6割を超える支援員がそれを指摘しています。直接被災者と向き合っている支援員の実感は重要で見逃すことはできません。
記事掲載のグラフは,わかりやすく整理されていて有益ですが,元データの掲載された調査報告書は,以下からダウンロード可能です。
「生活支援相談員活動からみる被災住民の実態調査」報告書(石川県社会福祉協議会,2025年8月)
報告書の末尾に,発災後継続的に支援活動を続けている田中純一さん(北陸学院大学教授)の総評が掲載されています。