みやぎ震災復興研究センター

第1回能登被災地仮設住宅問題意見交換会(2024/11/22)を開催します
白米千枚田に沈む夕日
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遠州 尋美

みやぎ震災復興研究センター・事務局長, 東日本大震災復旧・復興支援みやぎ県民センター・事務局次長, 元大阪経済大学教授,工学博士,地域政策・地域開発(地域の自立と参加型開発)(mac.com)

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高林秀明先生(熊本学園大学),岡本祥浩先生(中京大学/日本居住福祉学会会長)をまとめ役として,能登被災地仮設住宅の居住条件の改善とコミュニティ形成支援のあり方を考える意見交換会を開催します。

能登半島地震応急仮設住宅に関する意見交換会へのお誘い

遠州尋美(みやぎ震災復興研究センター事務局長)

被災者の住まいと人権の危機を危惧されているみなさま

能登半島地震から10ヶ月を経過した今日でも,能登半島地震被災地の復旧の歩みは遅く,とりわけ,仮設住宅に入居した方々の人権状況の劣悪さとコミュニティ形成の困難な状況は,被災地に入って支援活動をなさっているみなさんの共通の認識です。加えて,9月下旬に能登被災地を襲った記録的豪雨で,仮設住宅に入居して間もない被災者が床上浸水で避難所生活に逆戻りすることを余儀なくされたことは,多重に被災された方はもちろん,生活再建に向けて再出発に向かって日々たたかってこられた全ての被災者の希望を挫くできごとだったと思います。多重被災で損壊したインフラの復旧を急ぎ,改めて能登半島被災地の復旧・復興を軌道に乗せることは当然のこととして,全ての被災者がくらしとなりわいの再建を果たし,安心して最後まで住み続けることのできる集落と地域社会を再建するために,今脅かされている仮設住宅にくらす人々の人権状況を改善することは,極めて重要な課題であると考えます。

そこで,岡本祥浩さん(中京大学総合政策学部教授/日本居住福祉学会会長)と高林秀明さん(熊本学園大学教授)のお二人にまとめ役になっていただいて,能登半島被災地の仮設住宅の人権状況を改善するために何が必要か,また仮設住宅に居住する人々がコミュニティを築き,どのように地域社会を改善していくのか意見交換できる条件を整えるにためにどうするのか,オープンに話し合う意見交換会を設けたいと思います。

リンクを貼った関連文書は,遠州が事務局を務めて10月13日付けて公表した多重被災者支援緊急アピールに対して,呼びかけ人のお一人として名前を連ねてくださった高林秀明先生からの修正案で,網掛け部分がご修正提案部分です。発災当初から学生を伴って能登半島被災地の現地支援に取り組まれてきた高林先生ならではの具体的で的を射たご提案と思います。しかし,残念ながら,多重被災者の支援に的を絞ったアピールを行うと言う趣旨で準備したことから,その文脈の中でご提案を生かす調整が果たせず,先生のご提案を反映することなくアピールの公表にいたりました。今回の呼びかけは,高林先生のご意志を形にすべく行うものです。

第1回能登半島地震応急仮設住宅に関する意見交換会
2024年11月22日(金)18:30〜20:30
開催方法 オンライン
ミーティング ID: 608 220 1785   パスコード: 20110311

【関連文書】

※ 高林先生からは,雑誌掲載予定の論考を2点ご提供いただいておりますが,現時点で未公刊のため,22日の意見交換会のチャットにて参加者に限定しての配布といたします。
(掲載誌発刊後,高林先生の許可が得られれば,改めて,web上で共有いたします。)

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