みやぎ震災復興研究センター

10年検証ブレスト(第33回)を開催しました

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中村哲也さんは,アンケート調査の統計解析に基づいて,ALPS処理水の放出が宮城県,福島県で水揚げされた漁獲物の消費や輸出に悪影響を与える可能性が高いことを報告しました。

 中村哲也さんは,増田聡会員とともに,福島第一原発原子力発電所敷地内に保管してきたアルプス(ALPS:多核種除去装置)処理水の海洋放出が,宮城県,福島県で水揚げされる漁獲物に対する購買行動に与える影響の解明に取り組んでいます。ブレストでは,ウェブを通じて実施したアンケート調査の統計解析により,放出は,両県から遠隔地(千葉県)での消費を減退させるとともにとともに輸出にも悪影響を及ぼすこと,風評被害対策においては政府によるより丁寧な説明と被害に見合った東電の賠償実施が重要であるとの結果を得たことが報告されました。

 今回のブレストも,会員以外の方へも公開し,本会ホームページ上で申し込みを受けました。

震災復興10年検証枠組み検討ブレスト(第33回)
テーマ:「福島第一原発から放流されるALPS処理水が水産物需給にもたらす影響」
日時:2022年11月2日(水)18:00〜20:00
開催方法:オンライン
報告者:中村哲也さん(共栄大学国際経営学部教授)

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