みやぎ震災復興研究センター

第2回震災研復興セミナー(通算38回)を開催します。一般参加も可能です。

震災研復興セミナー(第2回)(通算38回)
テーマ:「生業再建の2つのシナリオとその帰結——構造改革ありきの水産特区と内発的経営革新を導いた戸倉牡蠣生産者」
日時:2023年10月7日(土)14:00〜16:00
場所:東日本大震災復旧・復興県民センター(オンライン併用)
報告者:小川静治さん (みやぎ震災復興研究センター監事,東日本大震災復旧・復興支援みやぎ県民センター事務局長)

 東日本大震災の復興にあたり,村井宮城県知事は,復興構想会議で「漁協が独占している漁業権を民間企業に解放する」という触れ込みで水産業再生特区の導入を主張し,強引に実現されました。その水産特区の適用を受けて桃浦かき合同会社が漁業権を取得し,県は大量の補助金を投入してその経営を支えました。しかし,同合同会社は目標とした生産量,生産額,新規雇用のいずれも達成できず,とても成功とは言えない状況です。
 他方,宮城県漁協志津川支所戸倉出張所カキ部会に参加するかき養殖業者は自ら主体的に熟議を重ね,密殖による生育環境と作業条件の悪化を同時に克服することを目指し,漁業権の再配分を通じて筏の数を3分の1に減らす改革を断行して,漁獲量の大幅な増加と労働環境の改善を実現しました。
 この両者を分けたものはなんだったのか,比較検討を行います。

震災研復興セミナーは,みやぎ震災研発足以来継続してきた,「震災復興10年検証枠組み検討ブレスト(10年検証ブレスト)を引き継ぐもので,幅広いみなさんの参加による活発な議論を期待しています。

 みやぎ震災研メンバー以外の方もオンライン参加が可能です。参加をご希望の方は,「お問い合わせ」ページから,お申し込みください(下に表示のボタンをクリックすると「お問い合わせ」ページへ移動します)。参加費は不要です。資料,Zoom招待状等をメールで配信します。

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