みやぎ震災復興研究センター

オンラインミニシンポ
『十津川村「高倉のいえ」プロジェクトに学ぶ』
白米千枚田に沈む夕日
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遠州尋美

みやぎ震災復興研究センター・事務局長(gmail登録)

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能登地震復旧の遅れが際立つ中,孤立化が懸念される被災集落居住者のくらしの維持・再建の方策を検討することは極めて重要な課題。そのような中で,2011年紀伊半島大水害をきっかけに取り組まれた奈良県・十津川村の「高森のいえ」プロジェクトは,集落内に安心拠点築く試みとして能登復興のモデルとなりうる可能性を秘めています。
プロジェクト推進委員会委員を担われた,奈良女子大学・室崎千重先生を講師にお迎えして,その経験を学びたいと思います。

オンラインミニシンポジウム
『十津川村「高森のいえ」プロジェクトに学ぶ』
——『 誰もが最後まで村で暮らす』ことをめざした十津川村の挑戦は能登地震復興のモデルとなりえるのか

能登半島地震の復旧・復興の停滞が深刻で,復興の遅れは,奥能登被災地の人口減少と高齢化をさらに加速することが懸念されます。財政制度審議会の財政制度分科会が,人口減少局面にある能登被災地の復興では集約的まちづくりやインフラコンパクト化を求めるなど,政府の冷淡さが際立っているように思います。そのような中で,孤立化が懸念される被災集落居住者のくらしの維持・再建の方策を検討することは極めて重要な課題だと考えます。

以上の視点で過去の災害経験と取り組みを振り返った時,2011年9月の紀伊半島大水害後の復興において奈良県・十津川村が取り組んだ「高森のいえ」プロジェクトの経験は極めて貴重であると考えます。「高森のいえ」プロジェクト推進委員を務められた奈良女子大学の室崎千重先生を講師にお迎えして,その経験を学ぶオンラインプロジェクトを開催します。

基調講演「集落内に築く「安心拠点」
  ——十津川村『高森のいえ』プロジェクト」

講師 室崎千重さん
(奈良女子大学准教授/高森のいえプロジェクト推進委員会委員(当時))

コメンテータ
田中正人さん
(追手門学院大学)阿部重憲さん(都市プランナー)

日時 2024年11月30日(土)14時〜17時

復興住宅供給などの従来からの災害復興支援策にとどまらず,「誰もが最後まで村で暮らす」ことのできる仕組みづくり,「住み続ける権利」を具現化した取り組みは貴重です。関係人口拡大に焦点をあてた流行りの「二拠点居住」ではなく,定住環境と維持可能性を担保することを目指す「二拠点居住」の実現は,高齢化,過疎化の進展する消滅危機集落の維持・再建に希望を拓くものだと考えます。プロジェクトの概要,取り組みに至る経過,実現の鍵となった要素,検討・実現過程における村民,村,県,国の果たした役割など,プロジェクトの推進委員会に参加した奈良女子大学・室崎千重先生を報告者にお迎えしてミニシンポジウムを開催します。

下に掲載するチラシも併せてご参照ください。

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