みやぎ震災復興研究センターについて
About our organization
on 2018/12/8
綱島不二雄(故人)
みやぎ震災研創設者
元山形大学教授
被災者の視点で,大震災の復興過程を研究する「みやぎ震災復興研究センター」(みやぎ震災研)がスタートしました。多くのみなさんの参加を呼びかけます。
2019年2月11日,被災者に寄り添って活動してきた56名もの執筆者の手による『東日本大震災100の教訓〈地震・津波編〉』が発刊されました。これはみやぎ震災研の初仕事で,大震災の復興プロセスの全体像を被災者の立場から掴むことのできる唯一の本です。
この出版を出発点として,被災者の立場で,震災復興に関する調査,研究,啓発,資料の収集等に取り組み,その成果を,広く市民の方々のこれからを考える糧としていきたいと思います。
私が大事だと思うのは,特定の地域,分野,課題を継続的に見つめ記録する定点観測。研究者・専門家に限らず,支援者・実務家・市民にも貢献いただけると思います。多くの皆様に参加いただき,私たちの研究活動を大きく発展させてくださることをお願いする次第です。
青木 正芳
弁護士
元日弁連副会長
先日、「黒い津波」というNHKのドキュメンタリー報道がありました。
被災者が保管していた津波の時の黒い海水を研究者が分析した結果、新しい知見が判明し、津波に対する新しい視点が解明されたものでした。
海底の微細な粒子が海水の流れに大きな力を与え、建物を浮上させる力となり、それが被害を倍加させていたというものでした。
被災状況についてのこのような科学的検討が多面的に行われる必要を知るにつけ、今度の「みやぎ震災復興研究センターの設立」は大変重要であると思います。発展を心から期待しております。
水戸部秀利
医師
若林クリニック所長
私は東日本大震災復旧・復興支援みやぎ県民センター(以下,県民センター)の世話人として,医療関係の立場で関わってきました。被災者置き去りの公共事業優先,特に震災便乗型の“創造的”復興政策には、憤りを持って取り組んできました。国政直轄の村井県下で矢継ぎ早に打ち出される復興政策に振り回されながらも,機敏に取り組んできました。 震災から8年,復旧・復興の経緯を、俯瞰的・系統的に分析を行う作業が求められています。私たちの県民センターの問題意識をくみ取りながら,みやぎ震災研が各分野の専門家の英知を結集してその作業にあたられることを期待しています
会員になると
震災復興過程の科学的検証を通して被災者の救済と被災地の復興に貢献する取り組みに関わることになます。さらに…
研究者,専門家なら
- 支援現場での取り組みと連携して,求められる研究課題を見出し,調査・研究を企画・推進します。
- 専門的な知識・経験を生かし,講師や助言者として震災復興問題に関わる教育・学習活動に貢献します。
- 専門的立場での執筆活動を通じて,震災復興問題に関わる知識の蓄積と普及に貢献します。
- 活動を通して,被災者・支援者・研究者・専門家と交流し,問題意識を深化させネットワークの広がりを築く機会を得ることができます。
支援者・実務家なら
- 震災研の取り組む調査・研究活動に自らの問題意識を反映させて一緒に取り組みます。
- 学習会・研究会を企画し,講師・助言者の派遣を受けて,支援や実務の知識・スキルを向上させます。
- 活動を通して被災の実態を知り,被災者・支援者・研究者・専門家と交流し,ネットワークの広がりを築く機会を得ることができます。
一般市民でも
- 震災研の全ての活動に参加して,被災者と被災地の実態を知り学ぶことができます。
- 防災や減災について学んだ知識で災害に備え,安心・安全のまちづくりに役立てることができます。
会員になれば誰でも
- 総会に出席し,活動の企画・決定に関与します。
- 役員に選出されて震災研の運営を担います。
- 震災研の取り組みに,自分の条件を生かして参加します。
みやぎ震災復興研究センター 入会申込
- ご入会をお待ちします。
- 入会申込後,1ヶ月をめどに会費をご入金ください
- 年会費 3000 円
- 振込口座:七十七銀行河原町支店〈店コード 252〉,口座番号:5012250,口座名義:みやぎ震災復興研究センター